オフィス作成の続きです。

前回の記事はこちらです。

オフィス作成 : 解体作業

前回の予告で今回は大工仕事と書いていましたが、解体作業の後から大工仕事が始まるまでオフィスに設置するデスク・カウンターなどの色塗りを行っていましたので、その紹介を行います。

元々建築業者さんから提案された木材はありましたが、自分のイメージに近い材料が見つからなかったため、自分で木材手配と色塗りをすることにしました。

自分で木材を手配して塗ったほうが費用も安く上がるので、その点でもよかったと思います。

木材選定

本来であれば無垢材を購入したかったですが、予算の都合上そうも言ってられず、集成材を購入することにしました。

自分が必要としていた板はパイン以外の3500mm x 600mm x 30mmのようなあまりホームセンターでは売っていない板でしたので、なかなかちょうどいい板が見つかりませんでしたが、最終的にフリー板.comさんを見つけ、そこでゴムの集成材を購入することにしました。

ゴムの木材は見たことも使ったこともありませんでしたが、木材の本やネットを読むと家具や内装材に使うのは悪くなさそうな説明がされていましたので、それを信じてみることにしました。

結論から言うとゴムを選んで良かったです。かなり硬く、重量があるため作業性は悪いですが、設置してしまえば歪みづらく丈夫なのでデスクやカウンターの材料としてはもってこいです。

あと、フリー板.comさんは長尺の板を扱ってはいますが、配達のサイズ制限や重量制限があるため、全ての板をそのまま購入できるわけではありませんでした。

カットしてもらうか、自分で取りに行くかしないと一枚板を購入しても手に入れることができません。その点は注意が必要です。

調色作業

塗料に選んだのはワトコオイルです。以前キャットタワーの作成で使ったことがあり、仕上がりの綺麗さが記憶に残っていたので今回も使うことにしました。

ワトコオイルの中で候補として選んだ色は、ダークウォルナット、エボニー、マホガニー、チェリーです。

ですが、ダークウォルナットは焦げ茶すぎる、エボニーは鮮やかさにかける、マホガニーは茶色すぎる、チェリーは赤すぎるといった感じで、単色では自分にちょうどいい色がありませんでした。

ですが、これらの色を組み合わせれば自分のイメージしている色が出せると考え、調色することにしました。

下の画像が調色の風景です。家にあった廃材を使って色の確認を行いました。

調色の組み合わせは下記の通りです。

ダークウォルナットのみ

ダークウォルナット+エボニー 1:1

ダークウォルナッ+マホガニー 1:1

ダークウォルナット+チェリー 1:1

結果、ダークウォルナット+チェリー 1:1が自分の抱いているイメージに合いましたので、ダークウォルナットとチェリーをそれぞれ2Lずつ購入し、バケツで混ぜました。

色の分離が無いか心配して塗装の度にかき混ぜていましたが、分離はしないようです。(あくまでも経験則です)

塗装作業

木材と塗料が手に入ったので、塗装作業です。

まずはAmazonで購入したよくわからないメーカーのサンダーを使って表面処理(ヤスリがけ)を行いました。

サンダーが勝手に動いてくれるので自分はなぞるだけです。

表面処理が終わったら一度目の塗りです。乾くまで裏面が塗れないので一日で塗れるのは片面のみとしました。

終わったからわかることですが、別にそこまで気を使わずに半乾きの状態で裏面も塗ってもよかったと思います。

一度目の塗りで色自体は付きますが、表面がザラザラなので、二度目の塗りを行い、その後ヤスリがけをします。こうすることでキレイなサラサラの表面になります。

ネット上では二度塗りをしてヤスリがけを行うことにより木目に塗料が染み込むと謳われていましたが、自分には一度塗りと二度塗りの違いはわかりませんでした。

カウンターやデスク板の色塗りは裏表合わせて二週間掛かりました。

慣れない作業にやれやれしましたが、作業が終わってまもなく、木材の搬入があったため、継続して行うことになりました。

下の画像は色塗り後の巾木です。16枚も塗ったのに実際に使われたのは半分程度で残りは廃棄することになりました。

費用の請求は無いということですが、くたびれ損であることに変わりはありません。

向こうに見えるのが建具に使う木材です。奥と手前の板で色が違うように見えますが、塗りたてと乾燥後のためです。

これらの板も10枚ほど塗りましたが、結局使ったのは半分ほどでした。

以上が塗装作業です。全部で3週間掛かりました。

時間は掛かりましたが、自分でやると安あがりで自分のイメージ通りに仕上がる(可能性が上がる)と思いますので、参考にしていただければと思います。

参考 : 費用

かなりのどんぶり勘定ですが、ゴムの集成材が7枚で12.5万円、塗料が 1.5万円の合計14万円でした。

それに対して、建築業者さんが提案したカウンター材が1枚7万円ほどでしたので、カウンター2枚分で集成材の費用と同等になります。

材料費だけで比較すると自分で手配する方が安いです。塗装する手間を考慮すると人それぞれなのだと思います。

最後に

手間を掛けずに一般的に良いものを手に入れるなら間違いなく業者さんの提案に従ったほうがいいと思います。

手間が掛かっても自分にとって最高に良いものを手に入れる、かつ安く上げるのであれば自分で板を手配して塗るのをおすすめします。

次回こそは大工仕事を紹介します。